ユーザー車検にはそれなりに慣れているつもりだったが、「やっぱり改めて気を付けないといけないな」と思わされた出来事があった。
車両は2011年式のシビック Type R EURO(FN2)。

▲2011 Honda CIVIC TYPE R EURO(FN2)
■車検前の準備
車検前には、ディーラーで法定1年点検を受けている。自分だけのチェックだと見落としがあるかもしれないので、いわばセカンドオピニオン的に整備士さんにも見てもらった形だ。
指摘されたのは、
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社外スタビリンクのブーツからのグリス漏れ
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ロアアームブッシュの劣化
いずれも自分でも把握していた内容で、指摘された箇所は自分で交換・整備を実施。

▲Fロアアームブッシュ左側の劣化具合

▲Fスタビリンクロッドブーツの劣化具合比較
そのほか、
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各種油脂類の交換
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エアコンフィルターなど消耗品の交換
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光軸調整
を行い、ユーザー車検の予約を取って陸運局へ向かった。
■車検で指摘された点
そこで指摘されたのが、サイドウインカーの点灯方式だった。

▲シーケンシャルウインカーのイメージ(肉眼では指摘されないと分からないくらい早く点灯する)
シーケンシャルウインカーについて簡単に整理すると現在、日本でシーケンシャルウインカー(流れるウインカー)が認められているのは、
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フロントウインカー
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テールランプ内のリアウインカー
のみ。
サイドウインカー(ドアミラー含む)については原則不可とされている。
例外的に、日産オーラのような「特定の構造・光り方」を満たしたもののみ、サイドミラーでのシーケンシャルタイプが認められているケースがある、という位置づけになる。
■自分のFN2の場合
FN2の純正サイドウインカーは、
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経年で黄ばみが強く
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点灯しても色が分かりづらい
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初期世代のLEDで光量も弱い
という状態だった。
安全面も考え、E8(欧州規格)を取得している社外LEDサイドウインカーに交換していた。
E8を通っている=日本でも合法、と完全に思い込んでいたのが正直なところだ。
検査員の方もその場で少し悩んでいた様子ではあったが、最終的には「日本の保安基準上はNG」という判断になった。
■ディーラー点検で指摘されなかった理由
「なぜ法定点検のときにディーラーで指摘されなかったのか?」という疑問は残る。
ただ前提として、
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認定工場(特定整備工場)
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陸運局の検査
この間で、法規解釈にズレが出てしまうことは現実としてあり得る。
正直、そこを責めたいわけでもなく、今回は「ユーザー車検の現実」を再認識した、という話だ。
■英国生産車ならではの話
このシビック Type R EUROは日本生産ではなく、イギリス工場製。そのため車検証上の車名も「ホンダ」ではなく、「ホンダオブユーケー」名義になっている。
結果として、
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国内(モノタロウ等)では部品がすぐ出てこない
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eBay経由だと意外とすぐ見つかる
という状況にも何度か直面した。
ホンダ車が古くなると部品が手に入りにくいのか、海外人気が高いからこそ救われているのか、正直そのあたりはよく分からない。

▲純正品取り付けイメージ

▲パーツ品番:018-12-862(右)
■まとめ
今回の件で強く感じたのは、
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海外規格と日本の保安基準の壁
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日本の自動車法規の分かりづらさ
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ユーザー車検では「グレー」は基本アウト
という、ごく当たり前だけど忘れがちな事実だった。
細かい話ではあるけれど、実際に落ちてみないと分からない、そんな一件だった。

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